“エイジフリー・ライフ通信”は施設内情報誌です。
ご入居されますと様々なイベントやツアーなどがございます。
その一部をご紹介いたします。

高齢者の
健康管理について  

エイジフリー・ライフ大和田
かかりつけ医

河東 時明 先生


「人は、年齢とともに子供に還る」
とよく言われます。確かに、脳実質細胞の変化等で精神的には幼少期の様な状態に戻るかもしれませんが、肉体的には幼少期とは比較できない程、複雑な変化をしている為、高齢者の健康を管理するには幼少期以上に繊細な注意が必要かもしれません。
 平成18年4月、介護予防法が施行された様に、これからの医療は、実際の疾患に対する医療と同時に、それを予防する医療も重要な役割を占めるものとおもわれますが、実際に疾患を予防し健康を管理するにはどうすればいいのか、その基本的な事柄について簡単に御紹介します。


(栄養管理)
摂食は健康管理に不可欠な事ですが、高齢者の方は、糖尿病や高血圧、高脂血症、またそれ以外の腎疾患や肝疾患等いろいろな疾患の為、塩分、脂肪分等、様々な制限をしなければならない場合がある為、個々の事情に合わせて、医師や栄養士等と相談の上、十分な栄養をとる事が必要と思われます。
また、そういった疾患を持たない高齢者も、加齢による動脈硬化予防の為には、コレステロール等はひかえながら、栄養管理をする事が必要と思われます。

(睡眠と休養)
「寝る子は育つ」と言いますが、高齢者の場合も例外ではありません。十分な睡眠をとる事によって、肉体的な疲労回復、また、精神的な安定を維持する事も大事な健康管理の一つです。
高齢者の最適睡眠時間はおよそ8時間といわれていますが、その時の体調に合わせて睡眠をとるように心がけてください。
(運動とリハビリ)
十分な栄養管理(摂取)後、適度な運動を行うことによって、肉体的な細胞の活性化をはかり、また精神的なストレスを解消することによって健康を維持する事も大切なことです。
また、変形性脊椎症や変形性膝関節症等の変形性疾患や脳血管障害からの、麻痺性疾患等で運動が制限される方もリハビリを通じて機能回復を計ることも必要です。

(精神的ケア)
人生の半分以上を過ごされてきた高齢者はその過程で様々な出来事があり、それに伴って色々な悩みや不安があると思われます。
「病は気から」と言います様に、少しでも悩みや不安を解消することも大切な事であり、また認知症等で自分の意思が伝達できないような高齢者に対しても、心のゆとりができるように周囲の人達が接する事も必要と思われます。

(個々の状態の変化のチェック)
体温や血圧はもちろん食欲不振や疲労感等それ以外の体調の変化も細かにチェックすることも健康管理に必要です。
些細なことを放置した為に重篤な疾患に発展した例は数多くあります。定期的な医療機関への受診や、何か異常を認めた場合は、早急に医療機関に相談し対応してください。

以上、基本的な事を挙げましたが、2007年1月1日現在、約1億2775万人のわが国の人口のうち65才以上を占める割合は21%となっています。
6年後の2013年は4分の1を超えると言われている高齢化社会のわが国にとって、高齢者の健康を管理する事は、日本の政治、経済、文化をはじめ様々な分野の健康を管理する事になるのではないでしょうか。 






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