施設便り “海岸通之風”は施設内新聞です。
ご入居されますと様々なイベントやツアーなどがございます。
その一部をご紹介いたします。






さまざまな人生を歩んでこられた方々が、ひとつの館に共に集い、130人余りでまるで新しい村づくりをするように暮らし始めた「海岸通・エレガーノ神戸」。2年近い時間の流れが館を落ち着かせ、また、入居者の方々も自分らしい生活スタイルを、この館で築かれています。今回は、ご入居者の生活ぶりの一部をご紹介します。






 「海岸通・エレガーノ神戸」の朝は早い。朝刊を防災センターのスタッフが各戸に配り始める前に、居室内は目覚めている。

 5時過ぎにはAさんが日課のお散歩に。

 今日は湊川神社まで歩こうかな。その日の気分で海の近くまで行ったりもするし、歩くのは気持ちが良いね。


 その頃Bさんはお部屋で活動開始。

 いつも5時過ぎには起きて、一番に掃除を始めるの。普通のマンションだったら音が気になるんだけ
ど、ここは遮音性が高いでしょ。他の居室の音が気にならないから良いわね。掃除が終わったら、大好きな演歌をかけてウォーキングを30分するの。朝、昼、晩欠かさずね。この館に移ってから、規則正しく食べて、身体を動かすから、体重が理想的なところまで減ったわ。


 みなさん、基礎体力を落とさないよう、それぞれ工夫されています。
 6時過ぎには1階ロビーでラジオ体操が始まります。Cさんはラジオ体操の皆勤賞です。

 身体を動かすことに興味があるのね。月曜は社交ダンスのサークルに参加して、水曜は太極拳にパワーリハビリ。金曜日は社交ダンスの自主レッスンでしょ。それから館の行事はほとんど参加しているわ。これに、朝昼晩の食事や入浴が決まった時間にあるから結構忙しいわ。ほとんど毎日を館の中だけで過しているの。


 Dさんは毎朝花隈のお寺まで行くのが日課です。

 主人のお墓があるから行っているの。片道20分ぐらいかしら。ちょうどいい距離だしリハビリ
にもなるの。おかげで足の調子が良いわ。もうひとつの健康法はカラオケなの。夕食前にカラオケルームで30分。大きな声を出すから食事もおいしいわ。


 Eさんは、週3回透析のために通院しています。

 透析は半日がかりだし、日によっては血圧が100ぐらいまで落ちてしますから、透析の日はしんどいわね。館の食事時間には間に合わないから、病院で軽く済ませて、帰ってきてからカフェで少し休憩。天井が高くて日が降り注ぐところだから、ほっとするわ。でもね、足腰が弱ったら何もかもがつまらなくなるでしょ。透析がない日は、元町まで散歩しているの。商店街だから見ているだけで楽しいし、ハーバーランドに買い物に行くこともあるのよ。


歳を重ねるごとに、思いもよらない怪我や身体の変調をきたすこともありますが、前向きな気持ちが、身体とうまく付き合うリズムを作り出しています。

 Fさんは、入居直後に腰椎を圧迫骨折してしまいましたが、ようやく平常の生活が送れるようになりました。

 環境も変わったし、どうなることかと思ったけれど、健康管理室があるし、外に出なくてもこの館の中だけで暮らせるようになっているからね。わたしは映画が好きなの。まだ、長いこと座っていると、腰が痛いけれど、館のシアターだったら気兼ねなく中座できるでしょ。ここで自信がついたら、少しずつ外の映画館にも見に行こうと思っているの。
 


Gさんは、現役に近い形で仕事を続けていらっしゃいます。

 オーナーの熱意を感じて、15分説明を聞いただけで入居を決めた。生活圏をまったく変えなくて済むことも大きな魅力だったしね。それだけに、逆にまったく新しい館内のコミュニケーションづくりが自分にとって一番の刺激だし、永遠のテーマかな。久しぶりに社交ダンスも始めたし、英語教室にも通い始めた。この館の英語の先生はとても話題が斬新だし、自分の教科書英語をカンバセーションに学び直すいいチャンスだと思って英語教室には精勤しています。僕はお酒も好きなので、土曜日はバーには時折顔を出している。スカイラウンジは絶好のロケーションで気分が晴れるね。










 Hさんはこれまで大阪に住んでいました。

 神戸といったら、観光のイメージぐらいしかなかったけれどいいねえ。一人暮らしで不規則な生活だったけれど、館に移ってからハーバーランドのスポーツクラブに週に4回は通っている。食事も、決まった時間にきちんと定量食べるからいたって健康。タバコをやめたせいもあるけれど、5キロも太ったよ。


 Iさんはご夫婦で入居されています。ご主人はほぼ毎日のように出かけられ、奥様にも出かけるよう、しきりに勧められています。

 迷って角部屋を選んだら、あまりにも景色が素晴らしくて、一日中部屋に居ても飽きないのよ。夜は特に絶景ね。主人は相変わらず大好きなゴルフを続けているし、館のみなさんとマージャンやカラオケを楽しんでいます。駅に近いので仕事の関係の方もよく遊びに来てくださるし。わたしは週1回詩吟の教室で外出していますが教室のある菊水のほうからでもこの館が見えるの。骨密度が気になっているわたしの健康法は、毎朝5時過ぎに2階の共用スペースの回廊を5周するウォーキング。それに田渕クリニックで定期的に検診していただけるから安心しています。以前の生活に比べるとごみの量は減ったけれど、ここでは自分のフロアーに毎日だせるからそういう生活面でも便利だわ。


 Jさんは90歳を過ぎたご夫婦。ご主人はいま一時的に介護居室に移られましたが、お二人ともお元気で館での時間を過されています。

 これまでに十分、いろんなことをやってきたから、ここでは何もしていないの。週2回ヘルパーさんが掃除に来てくださるし、お風呂にも入れてくださる。毎日3回の食事にダイニングに下りてきて、後は部屋でのんびり、うつらうつら。若い頃に仕上げたフランス刺繍の額と屏風を眺めているの。お部屋で楽しむのは自分で入れるお茶ね。いい出会いがあるからお食事時間も待ち遠しいの。味は申し分ないけれど、量が多くて残
すのがもったいなくて。ご飯の量や柔らかさは選べるから、おかずの量も選べると良いわね。










 姉妹で入居されたり、入居後にお知り合いを案内されたらその方が気に入って、次々と友人が入居を決められることもあったり。また、この館での出会いがきっかけに意気投合される方も多いようです。既存のコミュニティに新しい刺激が加わり、趣味や時間帯でいろんなコミュニケーションの輪が生まれています。


 Lさんが入居を決められた最大の要因は栄養管理専門の調理師ではなく料亭経験者の料理人がお食事担当と聞いたことだったそうです。

 生活の中で食事は基本ですから、毎日おいしくいただけることがうれしいわ。甘いものも好きだからカフェもよく利用しますが、ケーキもきちんと作ってあって食生活は大満足です。太極拳で身体を動かしていますし、陶芸教室も楽しみに加わりました。第一号作品は干支の置物。かわいいイノシシが部屋を飾っています。お皿はどんなふうに焼きあがってくるか待ち遠しいわ。郵便局が近くて便利だし、スタッフの方も行き届いていて。満たされすぎてボケるのではと、それだけが心配の種だわ。


 Mさんの楽しみはマージャン。

 何十年ぶりに始めたら楽しくて。わたしが知っているのは家庭マージャン。それが、きちんと教室に通って本式のマナーやルールを知ってる方がこの館にいらっしゃって。一からきちんと教えてもらえるから、脳が活発になる感じがするわ。


 Nさんも食べることが大好き。


 家庭と同じような材料を使っていても調理が違うからおいしさが違うのね。それとやはり器がいいから、持ったときの感触も違うでしょ。これもおいしさのひとつね。身体の調子が悪いときも看護スタッフの方にすぐ相談できるから安心だわ。無理をせず、ゆったり生きられるだけこの館で過すわ。









 Oさんは週の半分は朝早くから外出されています。

 けじめをつけながらそれでも素に近い形でフロントやいろんなセクションのスタッフの人とわたしは話しているの。そうやっているせいかこの館は本当に我が家のような気がする。だから、外出しているときでも早く帰りたいと思うのね。ものすごく居心地がいいだけに、気になるのは、これだけ環境問題が言われているときだから、昼間の電気はもっと少なくてもいいと思うわ。高齢者向けの安全は十分配慮してくださっているからこそ、ちょっと大きすぎる話かもしれないけれど、地球規模のやさしさを考えて小さな節電で貢献する館であって欲しいわね。





 グランドホームは協会加盟の有料老人ホームの愛称です。
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