田渕クリニック 田渕 正康

 血圧を測るたびに違う値が出てかえって心配になる経験をお持ちの方は多いと思います。血圧は身体的状況のみならず精神的状態によって刻々と変動しています。

 そもそも血圧とは何でしょう。血圧とは血液が血管の壁を押しつけている圧力のことで循環している血液の量、血管の太さ、それに心臓の収縮力によって変動するものです。血圧は心臓が収縮して血液を送り出すときに最も高くなり(収縮期血圧:最大血圧)、心臓が拡張して血液を心臓内に溜め込むときに最も低くなります(拡張期血圧:最小血圧)。激しい運動にはそれに似合う血液を心臓から送り出すために血圧をあげて対応します。安静時あるいは睡眠時には最小限の血液で用は足りますので血圧は低く保たれます。ストレスによっても血圧は大いに影響を受けます。白衣高血圧といって病院では血圧が高くなってしまうことはよく知られています。


 高血圧は動脈硬化を進展させる最も重要な要因の一つですので血圧を確実に下げなければなりません。しかし病院で測定した血圧は自身の安静時血圧を反映していないことが多いために家庭での血圧測定が大切となります。さらに家庭でも血圧は一日の中で大きく変動していますからきまった時間に測定してそれを記録する習慣をつけるようにしましょう。

 秋は気温の変化とともに血圧も変動しやすくなり、冬には血圧は夏にくらべて高くなるのが一般的です。自分の血圧は自分で正しく知り対処することが動脈硬化予防につながることになります。




Dr.T 健康エッセイ

一口健康アドバイス

1.未病ということ
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