ある日のこと山奥で暮らす熊の親子は、美味しい食べ物を探して、麓まで下りてみることにしました。
最近、地球にはいろいろな変化が起きて、山の木々の数も減り、木の実もすっかり少なくなってしまったのです。
「お父さん、おなかが減ったよ」
「じゃ、川で魚を獲ろう」
お父さんクマはざぶざぶと川に入り、ねらいを定めてサケを一尾獲りました。
「わあ、すごいお父さん!」
「魚には、良質の蛋白質と、血液をサラサラにする働きのエイコサペンタエン酸(EHA)や、ドコサへキサエン酸(DHA)という脂があるんだよ。特に背の青い魚にはね」
「へえ、じゃあもう一尾獲って帰ろうよ。お母さんは料理がとっても上手だものね」
「そうだね。でも、木の実や果物も探さなきゃ」
「胡桃(くるみ)には、良質の蛋白質と、血液をサラサラにする働きがあるリノール酸(脂肪の一つ)、そしてビタミン、カルシウムなどが豊富なんだよ。アーモンドも美味しいね、アーモンドには蛋白質、脂肪、糖質がバランスよく含まれ、カルシウムも多いんだ。また、お料理や酒のつまみに美味しい松の実は、不老長寿の薬や、強壮剤などに用いるといわれ、蛋白質や脂肪、ビタミンE、その他、鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラルも豊富なんだよ」
「お父さん、僕の好きな果物も探そうよ」
丸一日かかってクマの親子は、やっとリュック一杯のご馳走を採ることができました。
「あ、こんなところに美味しそうな草があるよ」
「野草には食べられるものと、毒を持つとても危険な草もあるので気をつけないと」
クマの子どもは一日歩き回ったのでちょっぴり疲れました。
「ねえお父さん、果物を少し食べていい?」
「ああ、いいよ、でもゴミはちゃんと持って帰るんだよ。山を汚さないようにしなくっちゃね」
果物で元気を取り戻した親子は、お母さんクマが待っている山奥の我が家へ帰っていきました。
おわリ
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