太田秀樹 医療法人おやま城北クリニック理事長
医療制度が変わって……
昨年、医療制度改革関連法が成立しましたが、改正介護保険と同じく「給付抑制」が最大の目的で、高齢者の負担も大きくなりました。
現在、年間死亡者数は約108万人ですが、国立社会保障・人口問題研究所は2038年に170万人という数字を出しています。2035年にピークを迎えるという予測さえあります。
私たちは170万人を看取る時代を迎えようとしているのです。
超高齢化社会は、裏返せば大量死の時代です。そして、30兆円の医療費のうち約3分の1は高齢者が使っています。
人口減少で支える若年層は薄くなっていく。そういう社会構造なので、国としては医療費を抑制したい、これ以上増やしたくないのです。すでに昨年10月から、利用する人たちの負担が大きくなつています。
1)70歳以上で年収が働いている人並みの場合、自己負担が2割から3割にアップし、2)高額療養費(払い戻し制度)の自己負担限度額も引き上げられ、3)70歳以上の療養病床入院費では食費・居住費が自己負担になりました。08年4月以降は、4)70〜74歳の自己負担額の1割から2割への引き上げ、5)高齢者医療制度(75歳以上)の新設による新たな保険料負担が登場します。 |
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おおた・ひでき●1953年奈良市生まれ。日本大学医学卒、
自治医科大学大学院修了。NPO法人「在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク副会長、在宅ケアネットワーク・栃木代表世話人を務め、在宅医療の普及に取り組んでいる。医学博士、日本整形外科学会認定専門医、日本医師会認定健康スポーツ医、介護支援専門員。 |
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